骨盤の役割



骨盤は人の骨格の中心部であり、上半身と両足を結合する役割を持ちます。
骨盤は、腸骨・恥骨・坐骨という3つの骨(総称「寛骨(かんこつ)」)と、仙骨の先端にある「尾骨(びこつ)」から成ります。

寛骨の上部を占める腸骨は、大腸や生殖器を守るもので、一日に何回も開閉を繰り返します。この開閉が滞ると、肥満や便秘の要因となってしまいます。

寛骨の最も前方にある恥骨は、性別によって差が明確なもので、女性にとっては分娩の際の胎児の産道の軸となるためとても重要です。

寛骨の下部を占める坐骨は、椅子などに座るときに椅子に面する部分で、この坐骨を使うことで正しい姿勢が保たれます。

尾骨は、一説によると尻尾が退化した名残と言われている部分です。産まれたときは4〜5個の骨(尾椎)に分かれていますが、成長していくにつれて1つに融合し尾骨となります。


骨盤は、腸や子宮などの臓器を包み込むような形状をしており、それらを守る役目を担っています。
女性においては、妊娠した際に胎児を包む子宮のベッドの役割も担っている大切なものなのです。

また骨盤は上記のように多くの骨が組み合わさってできています。
上半身のバランスを保ちつつ支え、股関節と連動し足を前後左右に動かすなど、人間としての重要な動作の起点となる部分でもあるのです。

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